REPORT「土佐の植物暦」山好き社員の散策レポート
「土佐の植物暦」
山好き社員の散策レポート
No.3
風が冷たくなってきました。山へ行くのは今回お休みして近所の公園や普段の通勤路を散策。この季節に花が咲くサザンカを見かけると、あの歌を思い出します。小学生のころに歌った童謡「たきび」です。もう、ずいぶんと遠い日、冷え込んだ朝は原っぱや公園の落ち葉を集め、たき火を囲んで暖を取る光景をあちこちで見かけました。
サザンカの生け垣
垣根の曲がり角でたき火。そんな場面から始まるこの童謡は、歌詞の2番でサザンカが咲いた道へと続きます。家の生け垣によく使われる親しみ深い花。「土佐の植物暦」によると、「自生では四国より西に生え、高知県は分布の東の端になる」そうです。
本に掲載されている写真は白い色。自生ではピンクや赤、八重咲きの花は珍しいようで、「増やして栽培され全国で親しまれている」とあります。
ヒイラギにはなぜ、とげが?
生け垣でおなじみのヒイラギもこの季節に白い花を咲かせますが、よく見ないと気がつかないほど小さい花です。「植物暦」は、葉に鋭いとげがあるのはシカなどに食われるのを防ぐためで「木が高くなるにつれ、とげの数は少なくなる」と解説しています。
そうなんだ!
なるほど。あのギザギザのとげにはちゃんと理由があるのですね。解説文は分かりやすく簡潔に書かれており、「そうなんだ!」と素直に納得。思いもしなかったことを知ることになりました。
知らなかったことを知るワクワク感。この本は植物との新たな出会いに導いてくれそうです。
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